カトマンドゥ便り

カトマンドゥ便り (616)

 しばらく前から、セミナーや集会、記者会見などなど、“公の場”から遠ざかっていたのだが、今日はしばらくぶりに、出版記念のプログラムに行ってきた。出版された本は、すでにニューデリーでリリースされているプラシャンタ・ジャー氏の『Battles of the New Republic』である。Kantipur紙編集長のスディル・シャルマ氏が執筆した『Prayogshala』に次いで、出版を楽しみにしていた本だ。これら2冊の本とも、マオイストとインドを中心した“ネパール現代政治史の決定版”と言ってよい本である。2人の筆者とも長年の知り合いで、出版記念プログラムに呼んでくださった。シャルマ氏の本はマオイストのプスパ・カマル・ダハル議長が、ジャー氏の本はやはりマオイストのバブラム・バッタライ元副議長がリリースした。シャルマ氏とジャー氏は、現在活動しているネパール人ジャーナリストのなかでは、圧倒的に実力のある人物である。

 ジャー氏は今年30歳になる若手ジャーナリストだが、数年前に活動の場をインドに変えて、現在Hindustan Times紙の副編集長をしている。ジャワハルラル・ネルー大学を卒業してカトマンズに戻ってからジャーナリストの活動を始めたころに、何度か会ってマオイストの紛争や和平プロセスに関する話しをした。会うたびに情報源を広げているだけでなく、書いたコラムを読んでも、ジャー氏がネパールではめずらしいほどの“実力派”であることが明らかだった。ジャー氏がインドに活躍の場を変えてしまったが残念である。

 やはり膨大な情報源をもつシャルマ氏が書いた『Prayogshala』もそうだが、ジャー氏の本の見どころは、マオイストの紛争中から和平プロセスの課程で、インドがいかにネパール政治に介入をしていたかにある。インドの情報機関であるRAW (Research and Analysis Wing) を含めたインド政界に太いパイプをもつジャー氏が、どんな事実を暴いているのか、読むのを楽しみしている。私が最も興味があるのは、マオイスト党内で起こったことである。マオイストの紛争が終わってから、すでに7年半以上が過ぎた。ネパール政治そのものは、正直言って、次第に魅力がなくなってきたのだが、過去の事実を明らかにしてくれる、こうした本の出版が楽しみである。

小倉清子記

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